『中世ヨーロッパの都市の生活』〜ブックレビュー〜 [中世ヨーロッパ・騎士物語]
今日紹介するのはこの一冊。
1250年のフランスの都市トロワという時点を中心に、そこに生きた人々の生活、商売、政治を紹介した本です。
作者はアメリカ人で、歴史学の研究者ではないらしいのですが、それだけに市民の生活や職人の仕事、様々な挿話など、事細かに描写されていて楽しんで読めました。時間を区切っているだけあって、政治的な流れよりも、その時に生きた人々の生活環境(出産、結婚から、葬儀まで)に焦点が当てられていました。
職人の中にも様々な職種があり、それらについて細かい解説がされていました。
当時の交易の中心地の一つであったトロワでは、シャンパーニュ大市が開かれ、開催時期は活気に満ちていたそうです。
中世の空気が少し、感じられた気がします。
中世の空気が感じられる、、、
是非、手にとって読んでみたい中世本の一冊ですね。
トロワという町は昔行ったような気もしますが、再訪して
みたいです。
by yoku (2006-11-30 06:14)
yokuさん、コメント&niceありがとうございます。
この本の著者は『中世ヨーロッパの城の生活』という本が同じ講談社学術文庫から出ています。どちらも生活が感じられる描き方です。
by イソップ (2006-11-30 22:19)