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『歴史学ってなんだ?』〜ブックレビュー〜 [歴史全般]

後期試験もあと1科目になり、これが終われば長期春休みというところまで来ました。最後の1科目は記述式の問題になりそうで、学生としての真価が問われそう(?)なのですが、今日はこの科目で教科書として使った本について紹介します。

歴史学ってなんだ?

歴史学ってなんだ?

  • 作者: 小田中 直樹
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 新書


かなり初心者向けの歴史学入門書という感じで、穏やかな文体で書かれていましたが、非常に具体的で専門的な内容まで含まれていました。
初見では、なんで敬体(ですます調)で書かれているんだろうという疑問もあり、少し引っかかる表現はあったのですが、読んでいくととても高い志を持って書かれていることがわかります。

この本は3つの問題を設定し、それについて考えるかたちで進行します。
その3つとは『歴史学は「史実」にアクセスできるか』『歴史学は社会の役に立つか』『そもそも歴史学とは何か』です。
どれもこれから史学科で勉強していく私たちにはたいへん重要で、切実なテーマです。
筆者は、今までの歴史学の変遷や現在の動向を交えながらわかりやすくこれらの問題に対する主張を明らかにしていました。初心者の私には歴史学の今までの流れを知ることもできて非常に勉強になりました。テストに向けて読み直して改めてそれを実感しています。

明日の試験はこれを踏まえてのものなので、あとは自分を信じて明日を待つのみです…。


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yoku

中世を歩くようになって最近はすっかり中世書
にのめり込んでいますが、実は歴史は全く勉強
しなかった(政治学を専攻しましたがこちらも余り
勉強しなかった(笑)。このお勧めの著書も読んで
みたくなりました。
by yoku (2007-01-25 05:28) 

イソップ

yokuさん、コメント&niceありがとうございます。
この本はやさしい文体で書かれているので読みやすいと思いますよ。
by イソップ (2007-01-25 18:44) 

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