映画『円卓の騎士(1953)』〜レビュー〜 [中世ヨーロッパ・騎士物語]
あまりお目にかかれない“アーサー王伝説”モノが500円で手に入るとあっては、見逃すわけにはいきません。
最近、大きい本屋さんではよく見かける昔の“名作”映画をかなりの数出しているメーカーのシリーズだったのですが、500円というところに思わず乗せられてしまいました。
半世紀の前の作品なので全体的にチープに見えてしまうのは仕方ないですが、あの壮大な叙事詩をよく二時間に収めたなという気はしました。
もちろん設定はめちゃくちゃですし、ツッコミどころは大変多かったのですが、まず面白かったのは殺陣のシーン。序盤の乱戦シーンは剣をひたすら振り回して、結局体当たりで敵を倒すという斬新な演出。生死をかけた必死さは伝わりましたが、最高の騎士という印象は受けませんでした。
円卓の騎士というタイトルですが、メインはアーサー王とランスロットの友情と悲劇、ちょっとでも触れられているのはパーシヴァルの聖杯のエピソードだけで、私の好きなガウェインはちょい役でしか出てきませんでした。
所々で原作の要素は出てきますが、ラストも大きく変わっていますので、なんだかなあという作品でした。
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