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小説『三銃士』完読 〜ブックレビュー〜 [小説・本の紹介]

 「新・三銃士」開始とともに読み始めた小説『三銃士』をようやく読み終わりました。かれこれ一月半くらい読んでいたでしょうか。約600ページずつの上下巻で、読む時間もあまり取れなかったのが原因ですが、相変わらず遅読ですね(苦笑)


三銃士〈上〉 (岩波文庫)

三銃士〈上〉 (岩波文庫)

  • 作者: アレクサンドル・デュマ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1970/01
  • メディア: 文庫



 物語の舞台は17世紀のフランスで、フランス王室内のルイ13世と枢機官リシュリューの不和が背景になっています。簡単に言えば、主人公のダルタニャンが国王方の銃士隊に属する「三銃士」と仲良くなってリシュリューと対立し、数々の武勇で名を上げていくというストーリーです(かなり荒っぽいまとめですが)。

 NHKの「新・三銃士」を見ていれば、何となくそんな感じと理解していいと思いますが、通読すると設定はだいぶ違っています。というより、原作のまんまやったらとても子ども向け番組にはなりません(笑)



 基本的にはルイ13世 vs リシュリューという構図で物語が進んでいくので、それほど複雑な筋立てではありません。ただ、中盤からルイ13世は置いてけぼりになって、三銃士は王妃アンヌの腹心のような立場になっていくのが厄介です。そこら辺でちょっと迷子になりました(笑)

 登場人物たちはかなり剛胆で、現代の日本人の常識からしたら、非人道的と感じることも平気でやります。主人公のダルタニャンですら、ずいぶん酷いことをやってますからね。ただ、そのやり口は見ようによっては痛快で、後ろを振り返らずに進む銃士たちの行動には胸のすく爽快感があります。そのあたりの文章の流れ方と銃士たちの会話の軽妙さは見事です。

 話題の「新・三銃士」の原作、ちょっと重たい文量ですが、試していてはいかがでしょう。


 
期待のNHK人形劇「新・三銃士」
 三谷幸喜さんが脚色を担当したことで話題の人形劇「新・三銃士」(正確には人形活劇)。三谷さんのちょっとしたファンであり、ナレーションを担当する田中さん(爆笑問題)のファンでもある私なので、子ども向け番組ではありますがチェックしています(笑)


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