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「魔術師マーリン」第1シリーズ終了! [テレビ]

 「えっ? これで終わり?」とちょっと拍子抜けするラストでした。いえいえ、巷で話題の「JIN」の話じゃありませんよ。このブログでも何度か紹介してきたNHKの海外ドラマ「魔術師マーリン」の話題です。

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 これはイギリスのBBC制作のドラマで、中世騎士物語のひとつ「アーサー王物語」をモチーフに作られています。魔法を禁じられた王国キャメロットで、若き魔術師マーリンが同年代(!)の王子アーサーの従者として、王子の命を救っていくという物語。


 第1シリーズの段階では、「アーサー王物語」をアーサーとマーリンの青春友情ファンタジーにアレンジしたという感じですかね。ただ、人の生死をテーマとして扱う回が多く、シリアスなドラマとして見応えがあります。


 1シリーズ13回というのも最近の日本の連ドラにはないサイズですね。「見逃した!」という方は来年あたりにDVDになるそうなので、ぜひチェックして下さい。


 以下ネタバレ注意!








 第13話のラストはちょっと意外でしたね。もちろん序盤からの仇敵ニムエを倒したということで、一応は平和が訪れたということになるんでしょうが、結局なにも変わっていない…。個人的には年老いたペンドラゴンが舞台から退場して第1シリーズが終わるものと思っていたので、みごとに予想を裏切られました。


 確かに、このドラマはマーリンが魔法を使えないという縛りがあるからこそ、駆け引きのドラマが生まれるわけで、ウーサーの存在は重要だったんですが、だからこそ彼が死んで、次のシリーズでは新たな展開になると期待していたわけで…。


 ですが、やっぱりウーサー王の愚かさはこのドラマの最大の魅力だったと思います。自分がまいた種で妻を死なせ、八つ当たりで魔術師を迫害し、魔物が出たらアーサーに「早く殺せ!」といら立つ。まさに「朱蒙」のクムワ王と肩を並べる愚王っぷり(笑)


 私は最近、物語を見るとき、登場人物の弱さやダメさをどう描くかということに目が行くようになりました。完璧な人間しか出てこなかったら事件や問題は起こらないわけで、人に未熟さがあるからドラマが生まれ、観る人の共感が生まれ、また登場人物のダメさの中に光が見えたときに観る側は勇気づけられるわけです。


 ウーサー王も普段がダメだからこそ、アーサーを救うために命を賭けて、トリスタンと一騎打ちをする場面で視聴者はグッとくるんです(笑)


 「魔術師マーリン」に出てくる登場人物を見渡してみても、アーサーは傲慢ですし、マーリンは軽率ですし、モルガーナは強情です。こうした欠点をさらけ出しながら、とりあえずなんとかなるっていう感じが、欠点を持つ同じ人間として「救われる」んじゃないかなぁと思います。


 なんか話がどんどんずれていっちゃいましたね…。次のシリーズでも元気なウーサーを観られることを期待しつつ、結びにしたいと思います(笑)
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