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6冊完読!『別冊図書館戦争I・II』〜ブックレビュー〜 [小説・本の紹介]

 2回続けて『図書館戦争』の記事です。ようやく別冊を含めて6冊全巻を完読しました。長かったようで、もう終わってしまうのかと寂しい気持ちもあります。とても素敵な物語でした。


別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)

別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2011/07/23
  • メディア: 文庫



 『別冊図書館戦争』はIとIIの2本立て。『ー革命』後の世界の登場人物たちが描かれます。政治的な難しい話はなくて、ほとんど恋愛小説一直線という感じです。作者公認「ベタ甘」です。


 ただ、その中でも「図書館」という枠の中での制度的問題点やサービス上の問題点をストーリーの中に盛り込んでいるので、考えさせられるポイントもあります。


 よく考えると、前の4部作を読んでいない人には全部ネタバレになってしまいますね。ということで、以下はネタバレが含まれていますので、未読の方はご注意ください。

 ネタバレ注意!



 えーっと、大丈夫ですね。書きますよ。


 『別冊I』の方は主に堂上と郁の恋愛譚。『ー革命』後に結ばれた二人がずっとイチャついてるうちに一冊が終わってました(笑)


 でもこういう幸せなだけの恋愛小説もいいなぁって思うのは、自分の心が安定しているからなんでしょうか。それとも書き手が上手いのかな。イラッとすることもなく、すっと感情移入できちゃうのが不思議です。


 って、おっさんが何言ってんだよ(笑)


 『別冊II』は上に挙げた二人以外の恋愛模様。


 まさか出鼻で緒方副司令のエピソードが出るとは思いませんでした。緒方副司令と言えば、ずっとレギュラー出演していたのに、本編中はキャスト紹介にも挙げられなかった名脇役ですよ。彼にここで素晴らしい名エピソードを用意するとは、作者の心意気が見事ですね。


 『別冊II』のメインは郁の同期2人。柴崎と手塚です。互いに惹かれ合っているのがわかっていながら、踏ん切りがつかない、もどかしい2人。そんな中で柴崎のストーカー騒動が起こって、手塚が柴崎の身辺警護をするようになって、徐々に距離が縮まって行きます。


 このエピソードは、割と愛憎が入り乱れた展開になって、推理小説の要素も出てくるので、読み応えもあると思います。


 結局はみんな丸く収まってハッピーエンド。大団円となるわけですが、こういうすっきりした小説も平和で良いですね。みんなが幸せになるのがつまらないっていう人もいるかもしれませんが、私は好きです。


 もっとも、『図書館戦争』の世界では、検閲抗争は終わっていないわけで、前進と後退を繰り返しながら戦いは続いていくのでしょうけれど…。



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