小篇「未来から来た男」タイムマシーンのショート×3(没ネタ供養) [小噺・小ネタ]
タイムマシンで未来から来たという男に出会った。とても裕福そうには見えない、顔にアザのある男だった。男は言った。
「このタイムマシンは、1時間後には1人の人間を乗せて未来へ戻らなければならない。私はここに残る。君にぜひ、未来へ行ってもらいたい。なに、心配はいらないさ。これは定期便のようなもので、1時間おきに向こうとこちらを行ったり来たりしている。未来が気に入らなければ、すぐ戻ってくればいい。私のいた時代は、私のようなゴロツキでさえ、簡単にタイムトラベルができるほど、タイムマシンが普及しているのだよ」
私は文字通りその男に乗せられて、タイムマシンで未来へ行くことにした。私はストレスと競争ばかりの今の世の中に飽き飽きしていた。例え未来がどんな時代だろうと、今を生き続けるよりはマシだろうと思ったのだ。
たどり着いた先は荒野だった。遠くに廃墟となった未来都市が見える。目の前では無数の人間が殴り合いをしていた。どうやらこのタイムマシンを巡って争っているようだ。
その瞬間、私は落胆とともに悟った。私はここで、1時間も生き延びなければならないのか、と。
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
深夜のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」で1ヶ月ほど前から始まった「ショートショートショート」のコーナー。「ショートショート」と言えば星新一が有名ですが、その「ショートショート」よりも短い文章できれいなオチのある話を書こうというのがこのコーナーの趣旨です。
最初のテーマは「タイムマシーン」。このお題にメールが殺到し、数百通のネタが来たとか。私も何通か送りましたが、昨夜の放送でもネタは読まれず、あえなく来週からテーマ変更となりました。正直に言って悔しかったです。読まれたのがみんな面白いネタだったから尚更です。
でも、自分では自信のあるネタでした。だから、せっかくいいネタができたので、ここで没ネタを晒そうと思い、記事にしました。如何だったでしょうか。あと2回ほど没ネタの記事を書きますので、ご興味のある方は読んでみてください。
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「このタイムマシンは、1時間後には1人の人間を乗せて未来へ戻らなければならない。私はここに残る。君にぜひ、未来へ行ってもらいたい。なに、心配はいらないさ。これは定期便のようなもので、1時間おきに向こうとこちらを行ったり来たりしている。未来が気に入らなければ、すぐ戻ってくればいい。私のいた時代は、私のようなゴロツキでさえ、簡単にタイムトラベルができるほど、タイムマシンが普及しているのだよ」
私は文字通りその男に乗せられて、タイムマシンで未来へ行くことにした。私はストレスと競争ばかりの今の世の中に飽き飽きしていた。例え未来がどんな時代だろうと、今を生き続けるよりはマシだろうと思ったのだ。
たどり着いた先は荒野だった。遠くに廃墟となった未来都市が見える。目の前では無数の人間が殴り合いをしていた。どうやらこのタイムマシンを巡って争っているようだ。
その瞬間、私は落胆とともに悟った。私はここで、1時間も生き延びなければならないのか、と。
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深夜のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」で1ヶ月ほど前から始まった「ショートショートショート」のコーナー。「ショートショート」と言えば星新一が有名ですが、その「ショートショート」よりも短い文章できれいなオチのある話を書こうというのがこのコーナーの趣旨です。
最初のテーマは「タイムマシーン」。このお題にメールが殺到し、数百通のネタが来たとか。私も何通か送りましたが、昨夜の放送でもネタは読まれず、あえなく来週からテーマ変更となりました。正直に言って悔しかったです。読まれたのがみんな面白いネタだったから尚更です。
でも、自分では自信のあるネタでした。だから、せっかくいいネタができたので、ここで没ネタを晒そうと思い、記事にしました。如何だったでしょうか。あと2回ほど没ネタの記事を書きますので、ご興味のある方は読んでみてください。
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