小篇「星の瞬き」タイムマシーンのショート×3(没ネタ供養) [小噺・小ネタ]
「博士!私タイムマシンが欲しいの」
「なにタイムマシンが欲しい? そうだなぁ。それなら空を見上げてごらん。星が見えるかい?この星の瞬きは実は、いま、この瞬間の光じゃないんだ。一光年遠ければ一年前の光、一万光年先なら一万年前の光が、いま君の目に届いているんだ。それだけでも、時間旅行をした気分にならないかい?」
「へえ、なんだかロマンチックですね」
「もう一つ教えてあげよう。永遠に輝き続けるように思えるこの星たちにも、寿命がある。例えば、ほらそこに見えるあの星も、一万年前はそこにあって輝いていたけれど、もしかしたら今はもう、寿命が尽きて、爆発して、チリと化しているかもしれないんだ。いま君の目に映っていることが、必ずしも真実とは限らないのだよ」
「そんなの、そんなの寂しすぎます。それじゃあ何も信じられません!」
「じゃあ最後に一つだけ。遠い時間の経過が信じられないのなら、いま目の前の真実だけを信じなさい」
「え、それって、その真実って何なんですか?」
「いま、この瞬間に、この世でたった一つだけ真実がある。それは、私から君への愛だ。そしてそれは、未来永劫、変わることはないだろう。私と結婚してくれるかい?」
「ふふ、もう、博士ったら!そんな台詞でイマドキの女子大生が落とせると思ったんですか?タイムマシンでも乗って出直してきてください」
これが博士の101回目のプロポーズであることなど、彼女には知る由もなかった。
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
ずいぶん間が空きましたが「爆笑問題カーボーイ」に送ったネタ(ショートショートショート)の没ネタ3本目です。これは一番の自信作でした。
ネタを考えていて、最後のオチが思い付いたときの快感を強く感じた作品だったので、いけるかなと思ったのですが、壁は厚かったですね。内容的にはほとんどタイムマシンも関係ないんですけどね。
今の募集は「推理もの」(次々回の放送から)になっていますが、細々としっかりしたネタを投稿しています。
感想などあればコメントください。ほんの少しのエールでも喜びます。
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「なにタイムマシンが欲しい? そうだなぁ。それなら空を見上げてごらん。星が見えるかい?この星の瞬きは実は、いま、この瞬間の光じゃないんだ。一光年遠ければ一年前の光、一万光年先なら一万年前の光が、いま君の目に届いているんだ。それだけでも、時間旅行をした気分にならないかい?」
「へえ、なんだかロマンチックですね」
「もう一つ教えてあげよう。永遠に輝き続けるように思えるこの星たちにも、寿命がある。例えば、ほらそこに見えるあの星も、一万年前はそこにあって輝いていたけれど、もしかしたら今はもう、寿命が尽きて、爆発して、チリと化しているかもしれないんだ。いま君の目に映っていることが、必ずしも真実とは限らないのだよ」
「そんなの、そんなの寂しすぎます。それじゃあ何も信じられません!」
「じゃあ最後に一つだけ。遠い時間の経過が信じられないのなら、いま目の前の真実だけを信じなさい」
「え、それって、その真実って何なんですか?」
「いま、この瞬間に、この世でたった一つだけ真実がある。それは、私から君への愛だ。そしてそれは、未来永劫、変わることはないだろう。私と結婚してくれるかい?」
「ふふ、もう、博士ったら!そんな台詞でイマドキの女子大生が落とせると思ったんですか?タイムマシンでも乗って出直してきてください」
これが博士の101回目のプロポーズであることなど、彼女には知る由もなかった。
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ずいぶん間が空きましたが「爆笑問題カーボーイ」に送ったネタ(ショートショートショート)の没ネタ3本目です。これは一番の自信作でした。
ネタを考えていて、最後のオチが思い付いたときの快感を強く感じた作品だったので、いけるかなと思ったのですが、壁は厚かったですね。内容的にはほとんどタイムマシンも関係ないんですけどね。
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