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新参者シリーズ 映画「祈りの幕が下りる時」を観てきました [アート]

 映画「祈りの幕が下りる時」を観てきました。加賀恭一郎“新参者”シリーズの最新作で、原作は東野圭吾さん。このシリーズは原作は読んでいなくて、連続ドラマと映画を追っているだけです。

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 このシリーズはトリックよりも人情の部分を理解しようとするのが主軸になっていて、犯罪に対するアプローチの仕方が優しいのが好きです。やむにやまれぬ事情であったり、相手を思っての行為であったり、人間のあたたかさから生まれるどうしようもない悲劇というのが通底するテーマになっています。日本橋界隈が舞台ということもあって、どこか落語的な雰囲気を感じました。


 どんな犯罪でも同じというわけではないですが、犯罪を犯した人間に対する見方については、個々人がしっかりと考えてスタンスを持っていないといけないのかなと思います。


 今回は加賀恭一郎の母親に関わる事件ということで、シリーズの完結編と銘打たれています。加賀が日本橋署にこだわる理由など“新参者”の様々な謎が明かされる作品でもあります。人間関係、相関図はかなり入り組んでいて、ややこしいところもありますが、シリーズのファンであれば観るべき作品だと思います。


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