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爆笑問題30周年記念ライブ「O2-T1」で感じた凄み [@与太ガラス]

 爆笑問題30周年記念単独ライブ「O2-T1」に行ってきました。9月1日(土)の夜の部、千秋楽です。職場の研修で土曜日も出勤していたので、間に合うかかなり微妙な戦いでしたが、研修が運良く早めに終わったこともあって開演15分前ぐらいに滑り込みました。

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 内容は全編コント。漫才がまったくないというのは驚きましたが、太田さんの練り込まれた構成のコントは鳥肌が立つような完成度でした。爆笑問題、太田光と田中裕二の30年間で積み上げてきたものをネタとしてつぎ込んで、太田光の作家的な感性で包み込んでいるようなステージでした。


 見事だと思ったのがコントの設定です。男ふたりの会話劇なのに、少ない小道具と衣装だけで、セリフの端々に不可解な言葉を織り込むことでSF的な不思議な空間を演出していて、圧倒的な一般人である田中さんと明らかにおかしな言動をする太田さんのキャラクターのズレだけで、観客に現実世界と空想世界を行ったり来たりさせているように感じました。


 コントという形式を取っている中で、急に演者が登場人物から太田と田中に戻って時事ネタを放り込むというコントの世界観をぶっ壊す演出を多用しても、このSF設定があることで違和感なく成立させているというのに気付いたときに太田さんの凄みを感じました。まさにイリュージョンであって、パラレルな世界を飛び越える意志のようなものを強く意識しました。


 それに輪をかけて全体の構成の見事さです。あまり書くのも野暮なんですが、ピカソの絵に時間を持たせたような、キュビズムの演劇的展開というような印象を持ちました。DVDで観る方もいると思うのでこの辺で。


 なにより30周年でこんな新しいことをやるんだっていう感動が第一です。ネタはあくまでこれまでに培ってきたものの集大成ですが、世界観の部分がこれからの作家・太田光の進む道を照らしているような内容だったように感じます。スケジュールの無理を押してチケットを取って良かったです。


 そして、我らが田中裕二は永遠に田中裕二のままだという安心感も抱きました。


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 カーボーイリスナーでお金を出し合ったお花。私も協力させて頂きました。

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 こちらは関取花さんから。時間があれば会場内をもっとゆっくり見たかったです。


 鑑賞したあと、この日は沖縄のラジオ番組「ラジオBar南国の夜」が生放送ということで、千秋楽を観た感想を勢いでこの番組にメールしました。太田さんとつながりのある番組なので、もしかしたら拾ってくれるかなと思っていたら、しっかり読んで頂いていました。これが太田さんに届いたらいいなと思いつつ、余韻に浸ります。

 南国の夜 | RBCiラジオ | 2018/09/01/土 22:00-23:00
 http://radiko.jp/share/?sid=RBC&t=20180901220000
 ※radikoで再生可能です。再生開始から24時間以内に合計3時間まで聴取可能です。
 放送から1週間以内限定です。
 沖縄以外にお住まいの方はradikoプレミアムへの加入が必要です。

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