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『ハリー・ポッター』ついに読破!(追記) [小説・本の紹介]

 ファンの皆さんにとっては古い話題かもしれませんが、最終巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』をようやく読み終えました。第1巻から時間的スパンで考えると、ずいぶん長丁場だったなという気がします。最終巻だけあって、これまでの伏線もきれいに解消して、読後はすっきりした気分と、終わってしまったという切なさが同時にありました。


「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

  • 作者: J. K. ローリング
  • 出版社/メーカー: 静山社
  • 発売日: 2008/07/23
  • メディア: 単行本



 それにしても6−7巻の間が空きすぎだったと思います。第6巻が2006年の5月発売ですから2年以上、間が空いていますね。読んでいて、序盤まったく状況がわからなくて、我慢できずに第6巻を駆け足で再読してしまいましたよ(笑) これから読む人は、ぜひもう一度、第6巻を流し読み程度で読んでおくことをおすすめします。

 全体を通して、というか最終的に、ハリー・ポッターの世界観を構成していたのは何だったのかというのを自分なりに解釈してみると、キリスト教的倫理観っていうのもあるけれどもそれでは十分言い切れなくて、やはり底流として流れるケルト的な世界観や、あるいはイギリスのスピリチュアリズムの素地というものもあるのかな、と考えました。

 謎解きやスリル感の演出という部分は文句なしで、まさに現代ファンタジー史に大きな足跡を残したと言っていいと思います。

 どうしても書いておきたいことがあるので書きますが、以下は完全なネタバレが入っています。まだ最後まで読んでいない人、これから読む予定の人は絶対に読まないようにしてください。


以下ネタバレ

 今作で印象に残ったのは、やはりセブルス・スネイプの真実です。さすがハリー・ポッターシリーズ史上最高の役者(記事筆者談)です。私はスネイプを信じていました(笑) それにしても、なんと絶望に満ちた人生でしょう。私はこの男の物語を最後の最後までとっておいたJ・K・ローリング氏に拍手を送りたいです。

(以下追記)
 痛快だったのはネビルが組み分け帽子から剣(あれはグリフィンドールの剣なのか?)を取り出してナギニをぶった切るシーン。今作通じてネビルはかなり頼りがいのある青年に成長していましたね。

 ただ、作品全体に対してちょっと思ったのは、ヴォルデモート卿がいかにも悪者という感じで、勧善懲悪の要素が強すぎるんじゃないかというところです。闇の魔術のもっと悪いところに手を出してしまったら、もうどうにもできない、ではあまりに救いがないと思ったんです。しかも部下に対するキレ方があまりに小物。あんな感じでよく悪の親玉を張れたなと思ってしまいました(笑)
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