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だまし、だまされ、だまし絵展 [アート]

 友人二人と美術展を見てきました。渋谷のBunkamuraで8月16日まで開催されている「奇想の王国 だまし絵展」。ヨーロッパの有名な作品から、日本の掛け軸まであって、私の目は騙されっぱなしでした(笑)

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 だまし絵を言葉で説明するのはなかなか難しいのですが、わかりやすいところでは、絵の中の人物や静物が額からはみ出しているように見える作品がだまし絵の典型でしょうか。他にも、絵の中に絵を描いた画中画や、戸棚や状差しがまるで本当にそこにあるかのように見せた作品などもありました。


 ただ、そんなのはまだまだ序の口で、20世紀の巨匠たちのコーナーになると、マグリットやダリ、エッシャーといった奇才たちの絵画が所狭しと並べられていました。特にマグリットは7作品が来ていましたが、どれもどう解釈すればいいのかわからない作品ばかりで、目が回りそうでした。正直、説明するより見ていただいた方が早いと思います(笑)

 それに負けず劣らず、見事だったのは現代美術の作品。特に日本の作家、本城直季さんの「small planet」シリーズは、俯瞰で撮影した実際の写真を、ジオラマ写真のように見せるという何とも不思議な作品で、二重三重にだまされてしまいました。今回一番気に入ったのは、パトリック・ヒューズ作の「水の都」です。鑑賞者が動くと、絵が動きます。わたくし、見ていて子どものようにはしゃいでしまいました。ぜひ見てください。驚きます。作品リストを見ていたら、2008年制作とありましたが、これはだまし絵史に残る名作だと思います。

 実はここの主任学芸員の方が、私の大学に西洋美術史の講義をやりに来ていて、私は2年前に授業を受けたのですが、その時に先生がだまし絵の勉強をしているということをおっしゃっていました。今回はその念願が叶っての企画展だったのでしょうか?

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 だまし絵の話が出ると、毎回のっける写真。ドイツのフュッセンで見つけた、建物の壁のだまし絵。窓以外の柄はぜんぶ絵なんですよ。
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イソップ

むねきちさん、お寄りいただき、niceありがとうございます。

by イソップ (2009-08-05 22:33) 

イソップ

アマカワさん、いつもniceありがとうございます。

by イソップ (2009-08-05 22:34) 

イソップ

makuzuさん、お寄りいただき、niceありがとうございます。

by イソップ (2009-08-06 22:22) 

イソップ

Naoさん、いつもniceありがとうございます。

by イソップ (2009-08-13 23:09) 

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