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文化の日に美術鑑賞「ウフィツィ美術館自画像コレクション」 [アート]

 芸術の秋! そして本日は文化の日! ということで、友人に誘われて美術展に行ってきました。損保ジャパン東郷青児美術館で開催中の「ウフィツィ美術館自画像コレクションー巨匠たちの『秘めた素顔』1664ー2010」。

blog-198 ウフィツィ美術館自画像.jpg

 17世紀から現代までの画家たちの自画像ばかりを集めた企画展で、すべてフィレンツェのウフィツィ美術館の所蔵品で構成されています。正直、肖像画はあまり得意じゃないのですが、それなりに楽しめたと思います。


 展示では画家の自画像を描かれた年代別に、時系列に沿って並べる構成が取られていました。メディチ家の時代、イタリア王国の時代など、ウフィツィ美術館が置かれていた状況を紹介しながら章を分けています。


 有名どころでは、レンブラントやベルニーニ、シャガール、藤田嗣治などの自画像が来ています。それから、自分の想像よりも女性の画家が多いことに驚きました。ティントレットの娘ティントレッタや、夫と一緒の自画像を描いているアンナ・ピアットリ・バケリーニ、マリー・アントワネットのお抱えだったヴィジェ=ル・ブランなど、女性画家が活躍していたというのが、率直に少し意外でした。


 好きだったのは、エリザベート・シャプランの「緑の傘を手にした自画像」。風景の中で傘を差す少女の姿で、どこか問いかけるような目をしているのに惹かれました。飾らずに、自分の内側にあるものを表現している雰囲気があって、印象に残りました。


 ちょっと頂けなかったのはキャプションの多さ。自画像なので、一作品ずつすべて作者が違うわけで、その紹介のためにすべての作品にキャプションが付いていました。作品を理解するのに必要なものなのはわかるんですが、そのために鑑賞時間も長くなりますし、キャプションを見てるのか作品を観てるのかわからなくなることもありますし、できればもっとコンパクトにして頂きたいですね。


 この企画展の開催に際して、日本人画家3人の自画像をウフィツィ美術館に寄贈することになったらしく、最後にその3人の作品も展示されていました。その3人は草間彌生、横尾忠則、杉本博司。


 中でも草間彌生さんの作品は印象的でした。それまで見てきた作品がすべて吹っ飛ぶぐらいの鮮烈さで目に飛び込んできて、一気に引き込まれました。特に色遣いと形象が素晴らしい。この作品だけでも見る価値はあると思います。


 会期は11月14日まで。芸術の秋に、興味のある方は行ってみてはいかがですか?


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イソップ

makuzuさん、初めまして。
niceありがとうございます。

by イソップ (2010-11-07 00:18) 

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