三谷ワールド第5弾「ステキな金縛り」鑑賞！

　三谷幸喜監督の映画「ステキな金縛り」を観てきました。笑えて泣けるステキな映画でした。

　「ステキな金縛り」プログラム。700円。


　三谷ワールド炸裂の映画第5弾は、落ち武者の幽霊を法廷に呼んで証言させるというトンデモ設定。三谷監督はこの着想を10年間もあたためていたんだとか。


　ある殺人事件の容疑者にされた男。しかし男は事件当夜、奥多摩の旅館で落ち武者の幽霊にのしかかられて金縛りに遭っていたというアリバイがありました。担当弁護士の宝生エミは、その旅館に行き、落ち武者に法廷で証言をしてくれるように頼みます…。



　設定だけでも面白いのに、落ち武者を演じる西田敏行さんの芸達者なことといったらないです。武士の言葉をしゃべれば威厳がありますし、コミカルな演技をすればギャップでおかしいし、この上ないキャスティングだと思います。


　そして法廷で争う検事役の中井貴一さん。生真面目な役柄ながら、この人からどんどん笑いが起きるのが不思議でしょうがなかったです。


　他にも、この役者にこんなことさせるか！ っていう配役が多いのが三谷作品の面白さですね。市村正親さんの役なんか、意味不明ですもん（笑）　個人的には最後の最後で大泉洋さんがツボでした。


　それにしても、法廷でこんなに悪ふざけする映画も珍しいでしょう。三谷幸喜さんは今やコメディ映画を撮らせたら日本一ではないでしょうか。もっとも、コメディは主観の入る要素が大きいですから、難しいところですね。


　今回もたくさん笑わせてもらって、元気が出ました。観るか迷っている人、私はオススメします。


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タグ：三谷幸喜 映画 アート コメディ