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若手芸術家の競演!「DOMANI・明日展」鑑賞 [アート]

 友人に誘われて、国立新美術館でやっている『DOMANI・明日展』に行ってきました。毎年開かれているこの展覧会は、文化庁の芸術家海外研修制度で海外に派遣され、研修を終えたばかりの若手芸術家たちの作品を発表する場です。勢いと力のある作品がたくさん見られて、元気をもらいました。

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 作品は絵画、彫刻、写真から、布を使った作品まで様々ありました。


 洋画の塩谷亮さんの作品は人物も静物も写真のような写実的な油彩画で、吸い寄せられるような迫力が印象に残りました。


 最も印象的だったのは、ニューカレドニアの日系二世のポートレイトを扱った津田睦美さんの作品です。上に載せたポスターがその中の一枚なのですが、日本人のニューカレドニア移民の歴史と戦争による収容所送り、残された二世世代の現在まで、芸術とジャーナリズムの中間のようなレポートでした。


 『シンシアの親族探し』というタイトルの展示は、日本人の父親を探して欲しいというシンシアの依頼を受けて、作者が福島県の90の市町村に戸籍を問い合わせ、その返信はがき90枚が展示されていました。その中に一枚だけある戸籍が見つかったというはがき。見つからなかったというそれぞれのはがきにも戸籍係の方の励ましの言葉が綴られていて、それを眺めているだけでも涙が溢れてきました。とても力のある作品だと感じました。


 展示会では研修制度45周年の特別企画として、過去に研修制度で海外派遣された53名の“先輩”芸術家の作品も展示されていました。若手の方々と比較すると表現が一段上で、積み重ねた年月の重みを感じました。


 これからも今回展示されていた若手芸術家や次回の「明日展」に注目していこうと思いました。


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