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映画「図書館戦争」鑑賞 [アート]

 せっかくのGWということで、映画を見てきました。封切り直後の「図書館戦争」です。有川浩さん原作の同名小説の映画化、以前このブログでも扱った小説です。出来は上々、このトンデモSF話をよくぞ実写映画化してくれましたという仕上がりでした。


図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)

 写真を撮り忘れたので、小説の画像で失礼します。


 主人公は笠原役が榮倉奈々さん、堂上役が岡田准一さんでしたが、二人とも雑誌の「実写化配役アンケート」で1位を獲得した夢のキャスティングだったみたいです。笠原は体育会系と夢見る女の子キャラが同居する難しい役だと思いますが、榮倉さんは上手く表現していたと思います。



 それから、ファンにとっては涙が出るほどのすばらしいキャスティングが冒頭で明らかになります。これはおそらくシークレットでしょうから書きませんが、本当に涙が出ました。有川さんとスタッフの心意気に敬意を表したいと思います。


 話の筋はこちらの過去の記事を見てください。設定とストーリーは原作とほぼ同じです。問題はメッセージとして「人々が本を読む自由を守るために、検閲行為に対抗する」という部分を伝え切れているかどうかですね。


 有川さんは軍事もの、自衛隊ものを書くけれども、本質は「戦争」ではないわけで、「本を守るために銃を持つ」ことを短絡的に「正義のためには武力を辞さない」に結びつけてはいけないと思うんです。「本を守るために銃を持つ」は、思想的なフィクションであって、実写映像になったからと言って、それは社会的に肯定すべきことではないはずです。


 なんでこんなことを思ったかと言えば、今の日本の政治情勢にきな臭い雰囲気を感じているからです。この作品はフィクションであり、作品の根本は戦争とは真逆のところにあるけれども、これを観た人たちがどう考えて、どっちの世情に流れるかわからないなと思ったんです。


 それは私が原作を読んでいる分、もっと細かく説明して欲しいなという部分があるからかもしれません。私には伝わりましたが、映画初見の人には伝わるかなという懸念です。ただの懸念です。


 そんな考えもあって、個人的にはアクション色が強すぎるかなと感じました。映画としてのエンターテインメント性を考えると仕方ないかなと思います。ただ終盤のエピソードはちょっとやりすぎな印象は持ちました。説明もなく、猟奇的な暴力の印象が大きすぎたかなと。警察小説じゃないんだからさ。

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