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有川浩『植物図鑑』〜ブックレビュー〜 [小説・本の紹介]

 有川浩さんの小説『植物図鑑』のご紹介。有川さんと言えば、今期の日曜劇場「空飛ぶ広報室」の原作も書かれていて、ますます注目の作家さんですね。このブログでも何度か記事を書かせて頂いていますが、「SF系ラブコメ」作家の旗手と私は捉えています(笑)


 『植物図鑑』はSFではありませんが、ラブコメ度満点の直球恋愛小説に仕上がっています。


植物図鑑 (幻冬舎文庫)

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/01/11
  • メディア: 文庫




 ずぼらで家事に疎いOLさやかが、道ばたで行き倒れていたイケメンの青年イツキを拾うところから物語は始まります。行き倒れのイケメンは家事万能で、一宿のお礼に出された朝食でさやかの胃袋を鷲掴み。家事全般を任せる条件で同居生活がスタート。さらに彼は植物マニアで、道ばたの食べられる野草を採集する「お散歩」を繰り返しながら、二人の仲が急接近していくというお話。


 まあ、相変わらずベタ甘な展開でしたが、そこがいいんですね。もう一つの見所は、イツキが野草で作る「道草レシピ」の数々。私は料理をあまりしないので、いまいちピンと来ないんですが、結構細かく作り方が載っています。しかも巻末にはレシピ集までついている凝りよう(笑)


 私も一時、道ばたの植物に興味を持った時期があったのですが、私が知っている植物でも「え、そんなの食べられるの?」と思うものまで料理になっていて、ちょっと意外でした。新たな発見があって、刺激を受ける一冊です。


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