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【相棒-劇場版Ⅲ】観てきました [アート]

 ゴールデンウィークということで、家族で映画を見に行きました。【相棒-劇場版Ⅲ】です。相棒は神戸尊(及川光博)時代から見始めた若輩者ですが、今では家族揃ってファンになりました。GWの予定もなかった私は、母親に誘われるままに映画館へ行きました。


 あらすじ:ある事故の調査のために東京から300キロ離れた太平洋の孤島に赴く特命係。しかしそれは表向きの名目で、特命係は別の密命を受けています。それは非合法兵器の調査。孤島は元自衛隊員が作った民兵組織が共同生活をする島で、彼らが秘密裏にある兵器を製造しているという噂があったのです。


 今回も抜群のエンターテインメントで、楽しませて頂きました。テーマが軍事でしたから、アクションやギミックも各所にあり、見応えがありました。もちろん杉下右京さんの推理も見事。


 しかし、やはり相棒は社会派ドラマです。大画面でドンパチを繰り広げても、最後には社会的なテーマが現れてきます。



 今回は日本の国防です。


 かなりのネタバレになるので、なかなか内容を書けないのですが、この映画は国を守ろうと思う意志のぶつかり合いと捉えることができます。武装か非武装か、自衛か報復か、合法か非合法か。この国が抱える国防についての葛藤をドラマ的な手法で描いているのです。


 この問題に関して。誤解や非難を恐れず、私の立場を明記するならば、私は平和主義者です。理想を掲げるならば、自衛すら必要ないと思っています。だから、このドラマで描かれている葛藤は、私にとっては、無意味な葛藤です。ただそれは「私の魂の奥底の部分にとっては」であって、現在の日本で生きる私にとって、これは無意味とは言えないのです。


 最近作られている映画やドラマでは、この国防をテーマにする作品がとても多いと思っています。この映画でも警察を描き、自衛隊を描き、民兵組織を描いています。エンターテインメントの分野でこうしたテーマ(あるいは場面)が描かれることで、世の中が好戦的になることを不安に思っているのです。


 だからこそ、映画の最後で、右京さんが言った台詞に救われました。今、この日本で語られるすべての言葉の中で、もっともウィットに富んだ、最高の皮肉です。


 ごめんなさい。書きすぎました。興味を持たれたら、ぜひ劇場に足をお運びください。

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