映画『それでもぼくはやってない』〜レビュー〜 [日記]
フジテレビで散々宣伝をやっていて気になったので、というのもあるんですが(完全に乗せられた!)、テーマが深刻なもので、今の裁判制度の問題点がリアルに描かれているということだったので観てきました。
内容は痴漢冤罪(えんざい)の話。ある朝満員電車で痴漢に間違えられた青年が裁判で自分の無実を晴らすべく闘っていくというもの。
警察の取り調べの乱暴さ、適当さ、99.9%が有罪になるという裁判の現実、法廷での厳しいやりとりなどが事細かに(実際に目の当たりにしたことはないので、リアルかどうかは判断できませんが)表現されていました。
観ながら色々なことを考えました。
ーー自分がこういう状況に立たされて、「5万円で示談できますよ」と言われたら、私ならどうするだろうか。無実を訴えて裁判をしても、無罪になる保証はない、むしろ無罪を勝ち取るなんて奇跡的なことだ。それでも裁判をするだろうか。ーー
また、主人公の立場で観ているので、無罪になって欲しいと思いながら観ていたのですが、ふと、もし無罪になったら、被害者の女の子はどう思うんだろうということも考えました。彼女も日本の司法制度に絶望し、人間不信に陥ってしまうかもしれません。
裁判員制度が始まろうとしている今、裁判のことを少し知っておくというだけでも、観ておいて損はない映画だと思いました。
2007-01-28 19:01
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