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ドイツ語劇に挑戦! [日記]

 事後報告になりますが、本日、大学の授業でドイツ語劇を演じました。演目はベルトルト・ブレヒトの『イエスマン・ノーマン』(Bertolt Brecht 《Der Jasager und der Neinsager》)。

 それほど長い劇ではないですが、もちろん全編ドイツ語です。授業で1年を通して取り組んできて、今日が本番だったわけですが、大変でした。はじめのうちは自分のセリフすら何を言ってるのかわからなかったんですから(笑)

 以下あらすじ。
教師は、ある少年とその母親に別れを告げるために彼らのもとを訪ねる。その町で起こった伝染病を治す薬を求めて、教師は山の向こうの医者のもとへ行くからだ。その山越えの旅路は危険であったので母親は息子を教師に同行させたくないのだが、少年は病気の母親に薬を持ち帰るために同行を志願する。 しかし山中で少年もまた病気になり、それ以上進むことができない。昔からの慣習によれば、病気になった者(少年)はその場に置き去りにされることを了解しなければならない。果たして少年はどのように答えるのだろうか。 (パンフレットのあらすじより)


 そもそもドイツ人の先生が教える授業なので、授業自体がドイツ語。授業を取る人もドイツ文学専攻の人がほとんどでした。そんな中、完全アウェーの西洋史学専攻…。3年間ドイツ語は学んできましたが、会話はからっきし。はっきり言って、先生が言っていることはほとんどわかりませんでした。

 今思えば、なんでこの授業を取ったんだろうという疑問すら浮かんでくるんですが、ちゃっかり名前のある役までもらってしまい、ドイツ語のセリフをひたすら暗記する日々が続きました…。

 細かいところに多々不安を抱えながらも、本番。なんとか自分のセリフは間違えずに言えました…、という程度の出来ですね。ドイツ語でしゃべってちゃんとした演技をしろっていうのは酷ですよ。だいたい、演出(先生)が何言ってるのかわからないんですもん(笑)

 というのはみんなへのねぎらいで、自分としてはそれなりの演技ができたと思っています。役者の息子ですから(笑) ちなみに両親とも見に来てました。あの方たちの前でヘタな芝居はできないですよ。それこそ、帰ってから何を言われるかわかりませんからね(笑)

 ともあれ、ブレヒトの演劇論がどうのとか、物語の筋がどうのとかはほとんどわかりませんでしたが、授業や稽古を通して、独文の学生とも仲良くなれましたし、一つの劇を協力して完成させることができたので、とてもいい経験だったと思います。


 またやりたい…、とは口が裂けても言えませんが(苦笑)

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コメント 8

もーりぃ

お疲れさまでした~!昨日はなかなか素晴らしい演技だったと思うよ!先生もイソップ氏のことをきちんと認めていたし(実は)。いやー振りかえれば波乱万丈の一年だったけど(笑、独文の知り合いが増えたのは一番の収穫かもしれないね☆
by もーりぃ (2009-12-16 07:42) 

イソップ

もーりぃさん、コメントありがとうございます。
いやー、お疲れさまでした。
もーりぃさんこそ、さすがという演技でしたよ。練習も実は一番やってたんじゃないですか?
その上パンフレット作りから、先生の通訳(笑)まで、本当にお世話になりました。

by イソップ (2009-12-16 10:08) 

某M大学法学部教授

 初めまして。某M大学の専任教授です。和泉校舎で、自由講座「演劇と科学」などを担当してます。
 「イエスマン ノーマン」で検索したら、こちらのページにたどりつきました。
偶然ながら、ちょうど私も和泉の授業で「Der Jasager, Der Neinsager」を取り上げてます。
 そのドイツ人の先生のお名前は、何とおっしゃるのでしょうか? よろしければお教え下さいますよう。
by 某M大学法学部教授 (2009-12-30 13:36) 

某M大学法学部教授

上記の追記
http://www.geocities.jp/cato1963/jasager-neinsager.html
に「イエスマン ノーマン」の情報を、
http://www.geocities.jp/cato1963/engekitokagaku.html
に当該授業の教材をアップしてます。
by 某M大学法学部教授 (2009-12-30 14:00) 

イソップ

某M大学法学部教授さん、初めまして。
コメントありがとうございます。

偶然ですが、私も某M大学の学生です(笑)
先生は専任ではないですが、ゲジーネ・ゲスナー先生です。


by イソップ (2009-12-30 18:34) 

某M大学法学部教授

 御教示ありがとうございます。http://www.geocities.jp/cato1963/jasager-neinsager01.html#kiroku
のリストに、ゲジーネ・ゲスナー先生の授業を追加し、こちらのブログにリンクを張らせていただきました。事後承諾で恐縮ですが、リンクをご了承くだされば幸いです。
 あと、すでにご存知かもしれませんが、
http://www.projekt-jasager-neinsager.de/doku.htm
に、本家ドイツの「イエスマン・ノーマン」の写真が載ってます。なぜか人民中国風の衣装です(ブレヒトと、私の専門である中国は、意外に縁が深いのです)。
by 某M大学法学部教授 (2009-12-30 23:58) 

イソップ

某M大学法学部教授さん、リンク了承しました。

麻布演劇市で上演されるんですね。
偶然ですが、私の両親が所属する演劇サークルも、毎年秋に演劇市に参加しています。今年の公演の模様がこちらにありますので、よろしければご覧下さい↓
http://knight-hall.blog.so-net.ne.jp/2009-11-08

by イソップ (2009-12-31 21:13) 

某M大学法学部教授

 写真、拝見いたしました。
 ご両親も麻布演劇市にご参加とは、世間は狭いですね。
 私も学生だったころ、「京劇研究会」という劇団で、毎年、麻布演劇市に参加してました。今年の3月も久しぶりに参加いたします。
by 某M大学法学部教授 (2010-01-03 07:39) 

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