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日本芸術の未来を発掘! 〜DOMANI・明日展2009レビュー〜 [アート]

 大学のテストが昨日で終わりまして(と言ってもテストはその1コだけ)、暇になったので今日は友人と美術館に行ってきました。国立新美術館で1月24日まで行われている「DOMANI・明日展2009」。読売新聞の懸賞で手に入れたチケットで観てきました。


 この企画展は、文化庁の「芸術家在外研修」に参加して海外に派遣された若手芸術家の方々の作品を集めた展覧会で、絵画、彫刻からインスタレーション作品まで、さまざまなジャンルの作品が揃っていました。


 正直、期待以上に面白い展覧会でした。みなさんそれぞれ作風が違って、抽象的な作品もコンセプチュアルな作品も、見ていて色んな発想や刺激を与えられました。


 特に印象に残ったのは、久保田繁雄さん、栗本夏樹さん、伊庭靖子さん、呉亜沙さん、高野浩子さんの作品。



 久保田さんの作品は、繊維造形という括りになっていて、麻やテグスを縫い合わせてひとつの作品にすると言うインスタレーションでした。どこかの伝統工芸にありそうな、懐かしい色彩と造形で、異世界に迷い込んだような感覚になりました。


 栗本さんは漆造形というジャンルで作品を作っていました。パレスチナやコリアの模様に蒔絵や螺鈿で装飾する技法が新鮮で、これも好きでした。漆芸という芸術形態でこんな表現ができるんだと驚きました。


 伊庭さんの絵画は、キャンバスに油彩で布や陶器の質感を表現するというもの。遠目には写真と見紛うほどの描写力で、目を疑うほどの写実芸術でした。特に波打つ布の立体表現と、布に描かれた植物模様は見事です。


 呉さんの作品は、女性的で柔らかいタッチながらも、強い意志を感じる絵が多く、自分の世界観のイメージがはっきりしているという感じでした。“the SETTING”のシリーズは、一枚部屋に飾りたいと思いました。


 高野さんの作品はバラエティに富んでいましたが、「思い出についてIV」と題された彫刻に目を奪われました。一見すると本棚か書斎を持ってきたのかと思うオブジェなのですが、それが全部(おそらく)木の廃材で造られているんです。ただの木片を本に見せる、その表現力に驚きました。


 いつも会期ギリギリのレビューで申し訳ないのですが、興味のある方は今週の日曜日までにどうぞ。
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