SSブログ

動物標本が集結! 「大哺乳類展」@科博 [日記]

 昨日友達に誘われて、今日行ってきました。上野の国立科学博物館で3/13から行われている「大哺乳類展ー陸のなかまたち」。展示内容はそのものずばり「哺乳類」一色でした。ただ、絶滅した哺乳類の化石から現存する種の剥製まで、バラエティに富んだ内容でした。

blog-056 大哺乳類展-1.jpg

 導入部分は、「哺乳類」の説明。爬虫類と哺乳類の骨格比較を示して両者の違いを明らかにしたり、有袋類(カンガルーなど)や単孔類(カモノハシ)という特徴的な哺乳類を示して哺乳類の何たるかを明確にしたりと工夫がありました。


 次のパートは中生代や新生代初期に登場した哺乳類たち。すべて絶滅している種なので、ここは化石が中心でした。絶滅した種の骨格や復元イラストを見ると、現存する種からは全くかけ離れた形状を持つものが多くて、思わず「うわ、ポケモンにいそう!」って口走ってしまいました(笑)


 生物の多様性に触れるのは本当に面白い。ここで出てきた哺乳類系統図にものすごく興味を抱いてしまい、どうしても手元に置きたくて図録を買ってしまいました(笑) 2,300円は意外とリーズナブル。


 どれくらい根っこの段階で人間が属する霊長類と今いる動物が分かれたのかを図で見ると、その種と自分との近さや遠さが、ちょっとリアルに感じられますよ。


 お次は哺乳類のからだについて。


 ここは大きく剥製と骨格に分かれていて、同じ動物の剥製と骨格を見比べられるようにも工夫されていました。

blog-057 大哺乳類展-2.jpg


blog-058 大哺乳類展-3.jpg

 剥製と骨格、どちらも迫力があります。ここでは個々の種の特徴を系統別に解説する手法が取られていたので、分類の仕方など勉強になりました。


 なるほどと思ったのがウシ科とシカ科の違い。これってツノの形状の違いなんですね。つまり、頭に付いた一対のツノが枝分かれせずに伸びているのがウシ科。どんなにぐるぐる曲がっていてもウシ科。で、一対のツノが1本の途中で枝分かれしているのがシカ科。


 ガゼルとかってスマートで顔も鹿っぽいからシカ科かと思っていたんですが、ウシ科なんですね…(笑) いやー、知らなかったです。


 もちろん、見た目だけじゃなくて、シカ科のツノは毎年生え変わるとか、ウシ科のツノはオス・メスにあるけどシカ科のツノはほぼオスにしかないとか、さまざまな違いがあります。誤解を招かないように。


 ツノの他にも、足と爪による分類や骨格による分類などもありました。


 一番笑ったのがこいつ。

blog-059 バビルサ.jpg

 えっっ!? 自分の歯が伸びてきて死ぬの?? もう種としてシュールですよ。しかも個体差による悲劇を「運悪く」で片付けられているところに悲哀を感じますね。人間で言ったら、出っ歯の出方が悪くて死ぬようなものですよ…。バビルサ恐るべし。


 動物の体って合理的に作られているんだと思っていましたが、こんな非合理な進化をした種もいるんですね。こういう例を示してくれると、進化は偶然の産物というのも納得できます。神さまのイタズラにしては悪趣味ですもの。


 「ー陸のなかまたち」は6/13まで。入場料は大人1,400円。バビルサの骨格標本はご自分の目で確かめてください!
nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(1) 

nice! 1

コメント 1

イソップ

ほりけんさん、niceありがとうございます。

by イソップ (2010-03-18 09:18) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。