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「ボストン美術館展」でモネに感動! [アート]

 六本木、森アーツセンターギャラリーで開かれている「ボストン美術館展」。いつ行こうかなと思っていて、調べてみたら会期が6/20まで! ということを知り、昨日思い立って、今日行ってきました。


 朝イチで家を出て、開館の10時より早く森タワーに着きましたが、そこそこ並んでいましたね。ですが、開館と同時にすんなり入れましたし、予想よりも混んでいなくて、じっくり観られました。展示内容は最高の一言。1500円払ってまったく惜しくない企画だったと思っています。


 展示構成は、16世紀以降の西洋の画家を幅広く網羅した構成でしたが、宗教画が衰退していって、新たな芸術に日が当たり始めるというのを意識したストーリーを感じました。やっぱりメインは印象派なんじゃないかと思います。


 ここからは、私の心が動かされた作品を、チャプター毎に書いていきます。


blog-153 ボストン美術館展.jpg
 クリアファイルはゴッホ。ポストカードは左上、右上、左下がモネ、右下がエル・グレコ。



 まずは宗教画。宗教画のチャプターは全部で10点が出品。好きだったのはスルバランの「聖ペトルス・トマス」とフェッティの「改悛のマグダラのマリア」、そしてエル・グレコの「祈る聖ドミニクス」。


 スルバランは単純に構図と人物の姿が良かったです。グレコは静かに祈る聖人の姿の中に、深い情動を感じる絵でした。


 印象派以前の風景画からは、ペーニャの2作品。知った画家ではなかったんですが、生い茂った森の中での光の当て方、置き方が好きでした。鬱蒼とした森の中で、ほんのわずかな木々の切れ目からチラッとのぞく日の光が、絵に絶妙な彩りを添えているように感じました。


 「印象派の風景画」のチャプターで光っていたのはゴッホの一枚「オーヴェールの家々」(写真クリアファイル)。湾曲した線と明るい色がファンタジーを連想させる素敵な作品でした。ここではピサロの絵が4点展示されていましたが、これを年代順に観ていくと、だんだんと印象派色が強く、個性的になっていくのがわかって面白かったです。


 最高に感動したのは、モネの作品10点がズラリと並んだ「モネの冒険」のチャプター。細かく計算された色と構図にやられました。モネの絵は風景を切り取ったメディアとして、写真を超えています。それくらい自然の中に“心”を感じましたし、感性を揺さぶられました。


 特に引き込まれたのは「ヴァランジュヴィルの崖の漁師小屋」(写真左下)、「アンティープの古城」(写真右上)、「ルーアン大聖堂の正面とアルバーヌ塔(夜明け)」(写真左上)。一つ一つの絵から物語が作れそうな、そんな気がしました。また積みわらを描いた2つの作品は、日没近くの日の光を見事に描き込んでいて、表現の仕方に恐れ入りました。


 またしても、終わる展覧会のレビューになってしまって申し訳ありません。ですが、東京が終わっても、巡回して7月から京都でやるようなので、お近くの方は行ってみてはいかがでしょう。


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イソップ

りぼんさん、niceありがとうございます。

by イソップ (2010-06-19 23:42) 

やま

おはようございます。
美術館にも行きたいなーと思うのですが・・・・・
なかなか行けていません(汗)
by やま (2010-06-20 05:39) 

イソップ

やまさん、おはようございます。
コメント&niceありがとうございます。

私も最近はそれほど行けているわけではありません。
今回も会期ギリギリで滑り込みでした。

by イソップ (2010-06-20 08:43) 

アマカワ

会期ぎりぎりでも滑り込むあたり、さすが美術が好きなだけあるなぁ、と思いました。大満足だったみたいで、良かったです^^
購入したものを拝見して、幻想的な色遣いが好きなんじゃないかなー、と思いました。
by アマカワ (2010-06-24 15:21) 

イソップ

アマカワさん、コメント&niceいつもありがとうございます。

幻想的な色遣いは確かに好きかもしれません。
言われて気付きましたが、そう思うと私の土台はファンタジーは、やっぱりファンタジーなんだなと実感します(笑)

by イソップ (2010-06-24 21:45) 

イソップ

りんこうさん、初めまして。
niceありがとうございます。

by イソップ (2010-07-03 21:28) 

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