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西洋磁器の黎明期と対面「マイセン磁器の300年」展レビュー [アート]

 サントリー美術館でやっている「マイセン磁器の300年」展に行ってきました。ちなみにサントリー美術館では初鑑賞。六本木アートトライアングルの中でサントリー美術館は焼き物中心なので、あんまり食指が伸びなかったんですね。

blog-207 マイセン磁器サントリー.jpg


 休日に行く当てがなくて、前日にインターネットで探していたときに見つけて、衝動的に訪れました。焼き物は今までほとんど見たことがなかったんですが、なかなか良かったです。


 ヨーロッパは磁器では後進地域で、18世紀初めにザクセン選帝侯アウグスト強王が中国の磁器から製法を解明させて作らせたのが始まりだそうです。


 展示を見て興味深かったのは、マイセンの初期の作品は人物像も絵柄もほとんど中国のものをそのまんま引き写しているということ。いわゆる「シノワズリ」(中国趣味)と言って、本当に中国の磁器芸術をそのまま手本にして学んでいたことがわかります。


 そこから徐々にオランダ風の静物画を取り入れたり、色を付けない浮き彫りを取り入れたりといったオリジナリティを確立していったようです。自分で見た感想ですが、西洋の磁器文化は西洋絵画の潮流とはまったく別のところで発展していたんだなぁと感じました。


 私が好きだと感じたのは、20世紀後半以降に作られた作品で、特に「アラビアン・ナイト」をテーマにしたハインツ・ヴェルナーの装飾作品が気に入りました。西洋絵画の絵柄とも違い、アラブの風情を彷彿とさせ、どことなくシャガールの雰囲気を帯びているという印象でした。


 西洋の磁器文化の中心マイセンの作品を観て、焼き物も面白いなと少し興味を持ちました。でも、これから磁器以前の西洋の装飾細工をもっと見ていきたいなとも思っています。


 この展覧会の会期は3月6日(日)までなので、興味のある方はお早めに!


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