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アカデミー賞作品を堪能! 「フレデリック・バック展」鑑賞。 [アート]

 せっかくのお休みなので、ぶらっと美術館まで出かけてきました。「木を植えた男。フレデリック・バック展」。東京都現代美術館で催されている企画展です。数日前に電車の広告で見かけて、興味を持ちました。

blog-239 フレデリック・バック展-1.jpg


 展覧会タイトルにもなっている「木を植えた男」は1988年にアカデミー賞短編アニメーション部門を受賞した作品。この作品をきっかけに世界で植樹運動が盛んになったという、「世界を変えた作品」です。会場に入場して、いきなりこの作品の上映でした。展示(上映)の方法はもうちょっと考えた方が良かったかなと思いましたが、作品の奥深さに圧倒されました。



blog-240 フレデリック・バック展-2.jpg


 ちなみに東京都現代美術館には初見参。木場公園に隣接していて、大きくて広い美術館でした。周りになんにもない!!


 展示内容は、作家の背景、歴史、営みがよく伝わってくるバランスの良い構成だったと思います。1階と3階の2フロアを使った展示で、最初の「木を植えた男」の上映の後は、作家の作品を時系列で追う形で進んでいきました。主に1階が絵画作品、3階が映像作品の展示でした。


 フレデリック・バックは20世紀から21世紀にかけて活躍している画家、アニメーション作家です。1924年にフランスのザール地方で生まれ、アルザスやパリ、ブルターニュなどを描き、カナダに移住。そこでアニメーションを作る機会を与えられ、アニメーション作家としても活動を始めます。


 フランス時代の絵はガッシュが中心です。大きく開けた景色を描く風景画は、のどかでさわやかな印象がしますし、農村や漁村で生きる人々を描いた絵も、人間の生活文化への温かいまなざしが感じられて素敵でした。


 この時期の作品の中で、バックは自分の絵を本の挿絵風に描いたり、文章を書く部分を残すレイアウトを施した絵を描くなど、文章と絵をセットにした企画を練っていました。そこには何か、物語への憧れだとか、後にアニメーションを作ることになる布石のようなものがあったのかもしれません。


 彼はカナダでアニメーションの仕事をすることになります。テレビの仕事の中では切り絵のアニメーションが中心で、その後様々な表現を研究し、実験していきます。


 フレデリック・バックのアニメーションは、1〜3分の映像上映とともに9作品が紹介されていました。どれも情感のあるセルアニメーション。キャラクターのそれぞれに暖かみや可愛らしさがあって、作品のそれぞれに確固たるテーマやメッセージが感じられました。


 特にアカデミー賞を取っている「クラック!」と「木を植えた男」は、腰を据えてじっくり見たいと思いました。


blog-241 コクリコ坂から-0.jpg

 この企画展にスタジオジブリが協力しているそうで、お土産にこんなものをもらいました。「コクリコ坂から」の主人公松崎海が描かれた色紙です。三連休中に来場した人先着1000名にプレゼントだそうです。


 会期は10月2日(日)まで。珍しく会期の初めに行ったので、宣伝効果はあるかな? 夏休みのある方は、行ってみてはいかがでしょう。


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コメント 2

やま

おはようございます
昔みましたね。
とてもいい映画でした。
by やま (2011-07-18 08:31) 

イソップ

やまさん、コメント&niceありがとうございます。

「木を植えた男」私は初めて見ました。
暖かみがあって美しい映画ですね。

by イソップ (2011-07-18 09:43) 

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