映画『風立ちぬ』鑑賞：騎士堂〜Knight Hall〜：SSブログ

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ご無沙汰しておりますの記｜ビジョルド【五神教シリーズ】第3部『影の.. ブログトップ

映画『風立ちぬ』鑑賞　[アート] [編集]

　今回は映画の話。大学時代の友人に誘われて、お盆休みにジブリ映画『風立ちぬ』を観に行きました。見るつもりもなかったので、予備知識もなく見たのですが、素晴らしい作品でした。

　主人公は零(ゼロ)戦の設計師の堀越二郎氏。どういう表現が正しいのかわかりませんが、堀越氏が零戦を作るまでの人生をアニメ映画にしたという感じです。最初は戦争物かと思っていたんですが、どちらかというと純愛ストーリーが本筋のようでした。

　この物語のテーマは「夢と愛」、壮大な夢を持つことの大切さと愛する人を想う気持ちの尊さだと思います。すごく純粋で、真っ直ぐな映画です。あと、強いて言えばメガネ男子の実直さがテーマと言えるかもしれません(笑)

　主人公は幼い頃から飛行機の設計士になるという夢を持ち、実直にその夢を追い続けます。またある出来事から出会った女性と恋に落ち、一途にその女性を愛します。それだけの話です。それだけの話であるだけに、この完成度はすごい。

　まじめに生きる、何かの目標に向かってひたむきに一生懸命に突き進むことが美しいというメッセージが現代に響くのかもしれません。

　それから庵野秀明さんの声、どハマリでした。主人公の堀越二郎役ですが、なにより上手かった。役柄の雰囲気と朴訥さの中にユーモアを秘めている感じが素晴らしいの一言。もちろん脚本ありきですが、物語の世界観を見事に表現していると感じました。

　ああ、まじめに生きなきゃいけないな、と思わされる作品でした。